運動をしてストレス解消

ストレス社会の現状と効果的な対策

ストレス社会といわれる現代では、メンタルの不調で休業や退職を余儀なくされる労働者が後を絶ちません。実際に行われた令和2年の実態調査では、メンタル面の不調が原因で過去1年間に休業や退職をした労働者のいる事業所の割合は、10パーセント近くに上っているという結果が出ました。ストレスをため込むと気の流れが悪くなり、精神だけではなく体にも様々な悪影響を及ぼします。仕事や家事、子育てなどでストレスを感じることは避けられないので、上手に発散して毎日を笑顔で過ごせるように心がけましょう。

ストレス解消の方法としては、運動やカラオケ、マッサージなどが知られています。その中でも簡単に始められて、大きな効果が期待できるのが運動でしょう。運動とストレス解消の関係は、医学的に解明されているのです。

運動がストレス解消につながる理由とおススメの運動

人体に大きな影響を与える神経伝達物質の1つに、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンがあります。心のバランスを保つために非常に重要な物質で、不足すると疲労感や認知機能の低下につながり、最悪の場合はうつ病を引き起こすことにもなりかねません。体内のセロトニンはストレスを感じることによって不足してしまう傾向がありますが、その分泌を助けてくれるのが運動です。特に効果的なのが、一定のリズムを繰り返すリズム運動と呼ばれるもので、ジョギングやウォーキング、水泳などが該当します。

どんなに忙しい人でも、1日に20分の自由時間を作ることができないという人はいないでしょう。20分もあれば、自宅の近所をウォーキングすることは十分に可能です。室内でのヨガや筋トレでも効果はありますが、セロトニンは太陽の光を浴びることでも活性されます。しっかりと紫外線対策をしたうえで、屋外に出ると良いでしょう。